2022.2月
第50回「大阪メディア文化史研究会(改称:戦時期広告史研究会)」のご案内
1945年敗戦直前に公開された日本初の長篇・国策アニメーション『桃太郎 海の神兵』を分析した共著書籍の3つの章を、当会メンバーの方々とともに読む会を企画しました。戦時期広告史研究会としてスタートした当会の第50回研究会として、みなさまで議論を深めることが出来ましたら幸いです。
当会メンバーの方の参加を歓迎します。Zoomによるオンライン開催、途中参加・退出OKです。
1、日時: 2022年3月31日(木)15時00分~18時30分ごろを予定(少し延長の可能性あり)
2.場所: Zoomによるオンライン
★10数名程度ですので、可能な方はカメラをONにしていただければ幸いです。
★当会参加メンバー以外で参加ご希望の方は、竹内までご一報くださるようお伝えいただければ幸いです。
3、 第50回研究会のテーマ :
佐野明子, 堀ひかり (編著) 『 戦争と日本アニメ 『桃太郎 海の神兵』とは何だったのか 』
(青弓社、2022年)を囲む会
- 御編著の全容と、アニメ『桃太郎 海の神兵』の概要紹介 佐野明子さん(同志社大学)
- 所収論文のうち3つの章の内容紹介・感想&質問
- 第2章 戦時下のユビキタス的情報空間――『桃太郎 海の神兵』を題材に(大塚英志筆)
担当: 難波功士 さん(関西学院大学)
- 第6章 『桃太郎 海の神兵』の実験と宣伝 (佐野明子筆)
担当: 須藤遙子 さん(東京都市大学)
- 第5章 戦時下映画業界の統制とアニメーション――文化映画会社統合と軍委嘱映画 (木村智哉筆)
担当: 中嶋晋平 さん(大阪市立大学)
3,全体議論(全体質問会)
- それぞれのご報告の後にも、短めに質疑の時間を設ける予定です。
書籍の詳細は以下をご覧ください。
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787274427/
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★出版社記載の同書内容は以下です。
『桃太郎 海の神兵』は、1945年、戦時下の日本で公開された日本初の長篇アニメーション、国策アニメーションである。これまでは「日本初」という点で注目され、「プロパガンダ/平和」というイデオロギー的な側面から論じられてきて、映像テクストとそれを支える社会的な背景は正面から検証されてこなかった。
本書では、『海の神兵』の映像テクスト分析を中心におこない、ユビキタス的なありよう、異種混交性・越境性、キャラクター造形の特異性を浮き彫りにして、『海の神兵』の映像技法の先駆性・実験性も明らかにする。
『海の神兵』を支えた当時の文化映画業界や『海の神兵』の東アジアでの受容も掘り起こし、アジア・太平洋戦争と日本アニメーションの関わりを照射する。日本のアニメーション研究の第一人者・渡辺泰氏による「『桃太郎の海鷲』の思い出」も所収。
======================== 以上